2009年03月31日

オリーブの漬物

皆さん、オリーブの実は漬物と同じように販売されているって知ってますか。最近、東京のデパートなどでも量り売りがあり、オリーブの実を食べることはとても身近になりましたが、まだまだその種類では地元にかないません。

スペインでは地域によってそれぞれ違う漬け方がある上、漬物ですから各家庭での伝統レシピもあり、漬け方は数限りなく存在します。市場などに行くと新漬けタイプのものから、古漬けのようなオイル漬けまで、いろいろなものとミックスされたオリーブが販売されています。オイルと同じように、オリーブの木の種類で実の味が違いますから、いろいろな食感を楽しめます。

これから気温が上がり暑くなってくると、益々オリーブは食べたくなります。いつかパワジオ倶楽部でも美味しいオリーブの漬物が紹介したいと思ってます!


それまで、今年は是非オリーブを実らせ漬物を作りましょう。そのためにはまず花を咲かせないといけません。育て方について、質問がある方、パワジオ倶楽部にどしどしお越し下さい。

chiho

2009年03月25日

2000年前のオリーブの樹

地中海沿岸には、2000年以上経過しているオリーブの樹が今でも結構残っています。オリーブは時間が経つと樹の幹が割れていくので、年齢測定も困難なのですが、専門家は大体の年齢を計算してくれます。

写真のオリーブの樹は、およそ2000年前のもので、周囲にはほかにも古いオリーブが存在します。この品種はマンサニーリャ、日本でマンサニロと呼ばれているタイプのものだと思いますが、同じマンサニロも地方が変わると多種特徴も変わるらしいので、日本のものは別物かもしれません。

このオリーブの樹が存在する場所は、ローマ時代からオイルの生産が盛んだった地域。今でもオリーブ圧搾所の跡があり、ローマ時代の神話の世界にタイムスリップしたような気分になります。2000年以上経過した今でもオリーブは栽培されており、美味しいオイルが最新の機材を使って絞られていますが、間違いなくオイルの品質は現在の方が優れています。オリーブ作りに欠かせないことの一つは、完璧な清潔さ。優秀な圧搾所では、オイルの香りはまったく残っておらず、大量生産の工房との違いが明らかです。

最近、パワジオ倶楽部でもシンボルツリーとしてのオリーブが人気ですが、確かにオリーブの樹が一本でもあると庭の表情は変わり、不思議なエネルギーが投入されます。ヨーロッパでもオリーブはとても人気があります。

写真は、ある素敵なオリーブの樹がシンボルツリーになっているお宅の様子。
オリーブの樹の下でお茶を飲んだり、食事をすることは、これからの季節この上ない至福の時間となります。

chiho

2009年03月16日

2008年のオリーブオイル

2月に出来上がったばかりの2008年もののオリーブオイルを試飲して来ました。10年ぶりぐらいの素晴らしい出来ということを聞いていたので、とても楽しみにしていたのですが、予想以上の芳香でした。キンタ・ド・コアやビスパードの上品の香りが、よりフレッシュに感じられ、一日も早く日本に届くよう早速オーダーして参りました。

2008年のオイルは、カットしたばかりのグリーングラス(草)の香り、グリーントマト、アーティーチョークの風味が強く感じられました。オリーブ農園の中にある大量のアーモンドの木から採れる実の香りも、もっと時間が経過すればより分かり易くなるのかと思いますが、日本で販売されているカリフォルニアのアーモンドと、スペイン、ポルトガルにあるアーモンドは全く違う種類なので、いつか皆様にもこのアーモンドの味を試していただきたいと思っています。生のアーモンドのなんとも言えない風味も間違いなく、このオイルには凝縮されていました。

写真は、いくつかの農園のオイルを試飲している様子です。この男性がフェリペさんでオイル作りの責任者。機嫌が悪そうな顔をしている理由は、秘書の方の気がきかないから。この二人のやり取りを見ていると笑ってしまうのですが、田舎の女の子と都会の男性が口論しているような感じです。こんな素朴さが、この上なくナチュラルなオリーブオイルにも反映されているように思いました。

オリーブの実もまだ残っていました。
ここのオリーブは本当に健康的で可愛いです。こんな小さいオリーブの実からコアやビスパードのオイルは生まれて来るのです。

chiho

2009年03月07日

オリーブオイルの『クパージュ』とは。

オイルの世界にはワインほどではありませんが、いろいろな大切な言葉が存在します。
それぞれの言葉を多少しらないと、ラベルなどを読んだ時に意味がわからないので、知っておくことが重要になります。

スペインでは、アルベキーナという品種のオイルが非常に高く評価されていますが、私個人としては有名なものを試しても、単一品種のオイルについては、今だにそんなに感動するものには出会ったことがありません。逆に、数が非常に少ないのですが、2種類から3種類の違う品種のオリーブを、専門家=カタドールが何度も何度もテイスティングしながらブレンドが行われた『クパージュ』タイプのオリーブオイルには、心から感動するものに出会っています。

絶妙なバランスでブレンドされたこのようなオリーブオイルは、非常に高価で普通のエクストラ・ヴァージンオイルの2倍ほどの価格になるのですが、それは製造時に大変な手間がかかっていること、最大の努力でそれぞれの品種の特徴が守られているからで、無理のないことなのです。

勿論、パワジオ倶楽部がセレクトしたキンタ・ド・コアもキンタ・ド・ビスパードも、ポルトガルが誇る『クパージュ』タイプのエクストラ・ヴァージンオイル!身近にこんなに手間がかかり、おまけに地球にやさしい農産物があることは、とても幸運なことなんです。スペインでもポルトガルでも、このようなオイルの存在はまだまだ未開。

実際、スペイン人にこのオイルを紹介してあげると、よく驚かれます。誰もめったに出会うことができないオイルですし、このコストパフォーマンスには脱帽です。

どのくらい苦労してオリーブ農園が守られているか、少しづつ皆様にご紹介できるよう出来るだけ農園を訪問しようと思っています。次回は2008年物が完成したので、それについてのご報告になります。

写真はオリーブの漬物を必ず備えるスペインやポルトガルのおつまみの様子

Chiho

2009年03月01日

アーティチョークという野菜

オリーブオイルを気に入って下さった人がたくさんおり、1か月も経過していないのに、かなりのリピーターのお客様がご来店下さっています。嬉しいですねぇ~。シングルエステートオイルの素晴らしさは、繊細な日本人の味覚にはぴったりだと思っていたのですが、予想以上の結果が出ていて本当によかったです。これが健康のためにもなるオイルであるということが、納得できるオイルでもあると思います。

今日はオイルのテイスティングにご来店いただいた方からの質問についての答えです。専門家のテイスティングデーターの中に『アーティチョークの香り』というコメントがあり、それがどんな野菜なのか知りたいとのお話がありました。

地中海沿岸の国々、イタリア、スペイン、ポルトガル、そしてフランスなどでは一般的な野菜ですが、古代ギリシャ・ローマ時代から上品な野菜としてアスパラガス同様アーティチョークは高価なものでした。
問題の味は、好き嫌いがあるとは思いますが、グリーンの風味が強くとてもフレッシュ感の強い野菜です。なんとも表現するのが難しい野菜と花の中間のような、マイルドな香りもします。
通常、あざみの一種ですから、芯の部分だけをゆでたり蒸したりして食べますが、生で食べても非常に美味しいものです。外側は繊維の多い野菜の食感ですが、心臓部はジャガイモのような根菜にも似ています。

これから夏にかけて市場に必ずあるような野菜ですが、日本では江戸時代に伝来はしていても気候が合わずに生産にはあまり至っていないようです。時々見かけると、1個単位で販売されていて、高級野菜扱いです。

学術的には、アーティチョーク(Artichoke、Globe artichoke、学名Cynarascolymus)は、キク科チョウセンアザミ属の多年草。

写真は皮をむく前の状態。収穫は花が咲く前に実施されるのでつぼみを食用にします。
花が咲くと巨大なアザミの花そのもので、とても美しいものです。

こんな野菜の風味が、キンタ・ド・ビスパードのオイルには察知できると言われています。アーモンドの香りとアーティチョーク、聞くだけでオイルが魅力あるものだと想像できます。

Chiho

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