2011年09月07日

マグロのトロVentrescaヴェントレスカのサラダ

オリーブオイル漬けの缶詰の話が続いていますが、本当に美味しくてヘルシーな食材なので、沢山の方に試していただきたいと願っています。

前にも書きましたが、日本海や太平洋に生息する魚の味と、大西洋のリアス式海岸で鍛えられている魚の味は、潮も影響し本当に味が違います。もちろん、サラダオイルでなくオリーブオイルに漬けられているので、より魚の旨味が引き出されていますが、魚自体の味も相当違うのです。

世界中で注目されているスペイン北部のバスク地方などを、旅してもよく思うのですが、最大の美味しさの決め手は素材の味にあると思います。特にバスクやガリシア地方などでは、料理というよりも単なる炭焼き料理が極められている世界なので、炭焼きの魚にフロールデサルやオリーブオイルだけがかけられて、メインディッシュとして登場します。素材の美味さがなかったら出来ない料理ばかりなのです。


今日はシンプルなサラダ!
いつものサラダにヴェントレスカをのせて、シングルエステートオリーブオイル=EVO=エクストラ・ヴァージンオイルと、ソレラ・ヴィネガー、フロールデサルで味付けをして、食べてみてください。ちょっとお醤油を使っても最高に美味しいです。

2011年09月06日

イワシやミニイワシの食べ方

前回マグロのスペイン式の食べ方をご紹介したら、とても喜んでいただきました。早速試して下さった方からも連絡があり、とてもうれしく思っています。スペインの大変グルメな缶詰を紹介していますが、一言で言えば、これは地中海式のファーストフード。缶詰を作る技術は、19世紀に完成されたものですが、この技術のお陰で、こんな風に簡単に大西洋のイワシが食べられるなんて、すごい事ですよね。

今日は前回に続き、スペイン式のイワシなどの食べ方をご紹介します。

こんな風に季節の野菜と合わせるだけでもお洒落にイワシが食べられます。ちょっとしたおつまみとして喜ばれますし、何より簡単。最後に一振り美味しいオリーブオイルをかけるのが秘訣。唐辛子を入れた辛いオイルでも美味しいです。

こんな風に並べて、ベースに煮詰めたオールドヴィネガーやバルサミコをソースとして敷いておいても、とっても美味しく洋風な味が楽しめます。

最後にひとつモダンな食べ方をご紹介します。
スペインでは、タパスとかピンチョスが人気ですが、ワインやシェリーを片手に、こういうおつまみが登場すると、本当に楽しくお酒が飲めます。
これは薄くスライスした大根の上に、ミニイワシとトマトの種がのっています。最後にオリーブオイルとお醤油を混ぜたものをかけて食べるといいと思います。是非お試しください。
簡単な缶詰料理、これからもどんどんアップしますね。
オリーブオイルと青魚でヘルシーな生活をしましょう。

chiho

2011年09月04日

オリーブオイル漬けの缶詰マグロのトロ

スペインでも日本の台風被害についてのニュースが今夜はありました。被害が少ない事を、心から願っております。

スペインは、9月に入ると共に気温が下がり雨が各地で降っています。ゴルフボールくらいの大きさの雹が降ったりして、農作物に被害が出ている地域もあります。この時期、ぶどうの栽培をしている人達は、天気予報を祈るように見ていますが、夕立などはすごいエネルギーで雨が降るので10分でも、生産物が全滅などという危険性もあり、本当にどこも空を見て過ごす日々が続いています。

前回はイワシの話でしたが、今回はマグロの缶詰の話です。
こんな可愛いパッケージのマグロのトロのオリーブオイル漬けを入荷しました。スペインに来たことがある人は、よくスペインのマグロ加工品の美味さについて話てくれますが、日本とスペインのマグロの食べ方は全く違うので、全く違う文化が存在します。

日本でマグロと言えばお刺身!
スペインには、マグロを生で食べる伝統はありませんが、夏マグロに一番油がのり美味しい季節、どこへ行っても美味しそうな一本釣りのマグロが店に並びます。マグロは『海の豚』と呼ばれ、それぞれのパーツを切り分け、専門店では産地別に販売されています。そして、何より興味深いことは、トロの部分は、ヴェントレスカと呼ばれ、スペイン中で一番評価の高いパーツなのです。レストランのメニューに、よくヴェントレスカのサラダというのがありますが、レタスやトマトの上に綺麗なトロの切り身がのっているのが、ヴェントレスカサラダ。日本にあるツナの缶詰とは、かなりレベルが違います。日本では、マグロの加工した後のカスのような身がツナ缶となりますが、スペインではしっかりと吟味された最高のマグロのパーツを部分別にオイル漬けにして、一年中、この美味しい魚を食べられるように工夫されているのです。スペインのマグロの加工品が美味しいわけです。

こんな風にトロの刺身の切り身のように、綺麗な切り身がオリーブオイル漬けになっています。選び抜かれたパーツですから、出来る限りこの状態を保ったまま食べるのが理想。どうしても日本式の食べ方だと砕いて食べるのがツナの食べ方のようですが、上記のとおり、日本のものは加工品の残り身を活用したもので、おまけにサラダオイル漬け。味が全く違います。今度加工している作業場の状態も写真で紹介したいと思います。

食べ方の例としては、オリーブオイルを掛けたトーストの上に、恒例のトマトのみじん切りをのせ、その上にこのようにトロの切り身をのせる食べ方があります。これは、スペインのバルでよくある食べ方ですが、ドライトマトを同じようにトーストにのせ、その上にこのトロをのせても絶品です。アクセントにバジルの花と胡椒をのせていますが、ほんのり薫って美味しいく食べられます。とても塩も控えめの味付けになっているマグロなので、好みでフロールデサルを一振りしても美味しくいただけます。

パワジオでよく紹介しているグアカモーレ(アボガドを使ったソース)でも最高に美味しくたべられます。ちょっとアクセントに甘いソースをかけてもいいですよ。簡単なのは、ヴィネガーを煮詰めたソースを数滴たらす方法。トーストには、プレミアム・シングルエステートオイルを掛けた方が、香りがずっと良くなると思います。人によっては、缶詰のオイルを使う方もいますが、私はトーストにはフルーティなオイルが欲しいので、プレミアムオイルをパンに掛けるか、最後に一振りしています。おもてなしには、絶対にプレミアムオイルを使うと喜ばれるはずです。

もうひとつ、こちらはトーストの上に、山盛りご近所の菜園で出来た茄子のローストを使っています。茄子のローストは、地中海沿岸ではオーブンでじっくり時間をかけて作りますが、日本の茄子は小さいので網焼きでもフライパンで焼いたものでもOK.茄子はプレミアムオイルとヴィネガーで和えて、パンに載せますが、そこに姿を守ったトロの切り身をのせ、フロールデサルを一振り。簡単に絶品の料理が完成です。是非一度お試しください。こんなマグロの保存食も大変魅力ある食材として、日本のご家庭でも大活躍すると思います。【マグロの缶詰 735yen】

chiho

2011年08月29日

オリーブオイル漬け缶詰サルディーン(いわし)

パワジオ倶楽部にスペインから、オリーブオイル漬けの缶詰が入荷となりました。いわしの缶詰を、もう何年も食べていない人、若い人は食べたこともないという人がいると思いますが、青魚の脂肪は、健康で長寿の日本の食生活に欠かせないもので、世界に誇れる食習慣です。


ミニイワシの缶詰パッケージ


なぜわざわざスペインから缶詰を入荷したかといいますと、まず第一に青魚がオリーブオイル漬けになっているという利点が挙げられます。日本製の缶詰では、植物性のオイルが使われていますが、オリーブオイル以外の植物性のオイル=油は、リノール酸の含有量が非常に高く、悪玉コレステロールを低下させる効果もありますが、善玉コレステロールまで下げてしまうという研究結果が出ており、現在摂取量を極力控えるように勧められています。

一時期、リノール酸は悪玉コレステロールを下げるということで注目されていましたが、現在ではヒマワリ油、ベニ花油、大豆油、ごま油、どれもリノール酸の含有量が非常に高く、摂取に注意が必要です。因みに、サラダ油とは、大豆油と菜種油のブレンド品。若干菜種油の方がリノール酸含有量は低いのですが、大豆油とブレンドされてしまうので、やはり使用を控えた方がいいオイルということになります。リノール酸の含有量の高い植物性オイルは、市販されているパン、クッキー、スナック菓子やチョコレートなどに多く使われているので、気をつけていても簡単に摂取量が増えてしまうのです。植物性オイルならば健康に問題がないと思っている方、とても大きな間違いです。


ミニイワシがこんなに美しく並べられています。ワンランクアップされたイワシです。

パワジオ倶楽部で、家庭で使う脂肪=油を、全面的にオリーブオイルに転換することをお薦めしている理由は、第一にこんなところにあるのです。青魚の脂肪の良さは、EPAやDHAという言葉でよく表現され、日本でも青魚の消費は広く奨励されていますが、青魚にオレイン酸の豊富なオリーブオイルが加わると、美味さも増しより健康のために優れた効果があるのです。DHAは、血栓を予防する作用があり、血をサラサラにすると言われます。学力向上の効果もよく知られている事実ですが、うつ病にも効果的だという研究結果もあるそうです。(これらの詳細は、以前もご紹介した松生恒夫先生の書籍『新オリーブオイル健康法』をご覧ください。)

質の良い脂肪を摂ることは、想像以上に重要なことなのです。

そして、スペインのイワシを入荷したもうひとつの理由は、大西洋の潮の味と日本海や太平洋の味は、とても違うものだからです。一度、是非スペイン産のイワシの味をお試しください。日本のものとは違う風味が味わえます。勿論、加工の仕方も若干違うと思いますし、使われている塩も違います。私の知り合いは、もう食べられなくなってしまった昔のイワシの味がすると言って、大変この缶詰を喜んでくれました。

イワシのサイズも普通サイズと、特別に小さいので手間のかかるミニイワシと2種類用意しました。カタクチイワシと思われる方もいると思いますが、これはミニイワシでカタクチイワシではありません。人によっては大きなイワシの方が価値があると思っている方もいますが、手間がずっとかかるミニイワシの方が値段的には高くなっています。どちらがいいかは、好みの問題です。私はミニイワシばかり食べていますが。骨も小さいですし、味も繊細なので、お子さんなどにはミニイワシをお薦めします。

スペインでは、バゲットにのせたり挟んだりして、子供でもイワシを食べます。最近、バゲットの具はチョコレートやソーセージ関係が主流になってしまいましたが、また昔の食生活に戻れるよう色々な努力がなされています。日本の子供たちにも、ミニイワシのバゲットサンドの美味しさが分かってもらえたらいいなと思って、この記事を書いています。この美味さを理解したら、きっといつまでも美味しい青魚を食べてくれると思います。健康と頭脳のために是非、習慣にしてもらいたい食べ方です。

また、イワシやサバなどの青魚は、週に2回以上食べるのが理想だそうです。忙しい時に、こんな缶詰があると、簡単に栄養満点でヘルシー、そしてバランスのとれた食事が可能になります。

イワシ3/5ピース入り 缶詰 399yen
ミニイワシ16/18ピース入り 缶詰 714yen

chiho


2011年08月26日

スペインからのニューオイル

先日もお知らせしましたが、オリーブオイルのラインナップに、スペイン産のオーガニックオリーブオイル『オリカテセンOlicatessen』が加わりました。まずは、どんな人達が作っているか、このシングルエステート(単一農園)のファミリーメンバーをご紹介します。

こんな方々がオリカテセンを作り上げています。
オリカテセンは、パワジオ倶楽部での販売が決まると同時に、スペインで最優秀オーガニックオイルとして農林省にセレクトされ、非常に貴重な賞を獲得しました。すごいタイミングだったので驚きましたが、これほどバランスのとれているマイルドタイプのオイルは、なかなか探しても見つかりませんので、受賞は当然のことのように思います。

このオイルを加えた理由は、朝晩健康管理のために飲むオリーブオイルに最適だったことと、繊細な和食を引き立ててくれるオリーブオイルが欲しかったからです。アーモンドとオリーブの独特の甘さが、とても強く口の中で広がるこのオイル、微妙なアロマの広がる和食にピッタリマッチすると思っています。

その他の商品については、少しずつ分かりやすく説明したいと思います。

こんなお洒落なギフトセットもあるので、幅広くオリカテセンは楽しんでいただけると思います。

chiho

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