11月、12月に開催するスペイン料理教室の日程と内容が決定しました。スペイン料理に興味のある方、オリーブオイルを使ったヘルシーな料理をもっと知りたい方、是非参加してみて下さい。
11月17日(木) 10:30~12:30
好評の『パエリャ教室』
参加費:3,150円
本場スペインのパエリャを作りたいと思いませんか。
今回はパワジオ倶楽部で栽培したサフランも使って作ります。
(パエリャの他に、前菜やデザートもシンプルなレシピをご紹介します)
これは昨年のパエリャ教室の様子です。年齢を問わずやはりご飯料理は人気!たくさんの方が参加してくださいましたが、まだまだ参加したかったのに行けなかったという方が多かったので、再度開催です。やっぱり日本で、スペイン料理というとパエリャなのかもしれません。
教室では、クラッシックタイプのパエリャをつくりますが、もっとパエリャについて知りたい方は、クリスマス会にご参加ください。別のタイプのパエリャを作る予定です。
そして、今回は特別にパワジオ倶楽部で栽培しておいたサフランも、実際にスパイスとして活用します。どうぞお楽しみに。
12月2日(金) スペイン式パイとピザ料理 『コカとエンパナーダ』
10:30~12:30
参加費:3,150円
スペインのピザ=コカには、チーズを使わないのが特徴。いつも野菜たっぷりで焼き上げます。そして、パイはもちろんオリーブオイルでこねて作る生地を使用。よりヘルシーなピザやパイに興味のある方是非どうぞ。
このくらいこんがりと焼けるといいのですが。
具には、オリーブオイル漬けのトロを使用します。
コカにはミニイワシを使用予定。
12月17日(土) ゴメスーモラン家のクリスマスチキンロースト
10:30~12:30
参加費 3、150円
スタッフドローストチキンになります。中に詰め物をして作るタイプのロースト。ハーブも使いますが、やはり中に詰めるもので美味しさが左右されるローストです。
簡単にできる可愛いポテトの作り方もお教えします。
すべての教室が予約制ですので、できるだけ早めにご連絡ください。
☎ 027-254-3388
chiho
今年もブラックオリーブ漬けに挑戦してみました。
苛性ソーダを使わない大人の漬物になるのですが、スペインやポルトガルの田舎で食べてから、どうしても自分で作ってみたくなり、ここ数年試行錯誤し、色々な人に聞いたりして、やっと思ったとおりのものができるようになりました。
昨年はどうも渋抜きが上手くできなかったのですが、今年は友人の義母のアドバイスが役立ちました。日本の漬物と同じで、作ってみないと色々わからない部分がありますが、挑戦してみてよかったです。
これもパワジオ倶楽部で漬物教室を開催したら、知りたい人がいるでしょうか?急きょ開催することも可能なので、興味のある方はお知らせくださいませ。
chiho
オリーブ農園リポートの続きです。
農園で収穫の様子を見学している間に、搾油工房から連絡が入り、大急ぎで再び工房へ移動。
オリーブの実は、その日の気温にも左右されます。
私が訪問した日は朝一番に収穫していたにもかかわらず気温が高かったので、実の温度はなんと22度異常。基本的に28°以下に温度を抑えるのがプレミアムオイルの常識、どんな風に作業をするのか興味津々でした。
搾油工房の責任者ベナンシィが詳しく説明をしてくれました。この農園の場合、実は地面と接触することはないので、風力でホコリや汚れを飛ばします。この風力クリーナーも独自に開発。こだわりはじめると、まずは機械の調達から自分たちで実施しないといけないようです。
なぜ水を使った洗浄をしないかは簡単な理由で、水を使うと無数の菌が発生しやすくなり腐敗のスピートを早めてしまうそうです。オリーブの実はあくまでもフルーツですから、収穫した瞬間からフレッシュさは失われて行きます。どれくらいフレッシュな状態で絞るかが勝負となるので、菌の発生なども最小限にさせているのです。
よく見えないのですが、綺麗になった実は圧搾機の中に入れられ練る作業に入ります。ここで実をしっかりと練る事が美味しいオリーブオイルには必需条件になります。オリーブの実の状態にもよりますが、40分間程度は練られます。ここでの温度調節も大切で、練りのスピードを管理しないと温度が上昇し、オリーブオイルの質が下がってしまう原因となります。
ご覧のとおり、最初22°だった実が、練った後は24.8°に上昇しています。
次に、ペースト状になったオリーブは、遠心分離機に入り、水とオリーブオイル、ペースト(カス)に分けられ、オリーブオイルだけが別の口から出てくるようになっています。最初から最後まで温度コントロールが非常に重要です。
こんな感じでオイルが出てきます。
25度で出てきました。ここではこんな風に細かいオイル温度のチェックをしてオイルが完成しますが、まだあとの工程がありますので、それはまた次回。
chiho
前回に引き続きオリーブ農園リポートです。
2011年から2012年オリーブオイルと呼ばれる新しいオイルは、現在各地で収穫が実施されています。10月11月に収穫しているものは、プレミアムオイルと呼ばれる高級なものが多いのが特徴です。
今日は、パワジオ倶楽部のオリカテセンが栽培されている農園の様子をご紹介します。
写真のように、オリーブの実がグリーンからわらのような黄色がかった色に変わったらスタンバイOKだそうです。
ほとんどがアルベキーナ種。この品種は上品な香りが好まれ、スペイン中で栽培されていますが、集約栽培などが多く、ここレリダ産のものがオリジナルで最高級の評価がされます。アルベカという町に存在したので、アルベキーナという名前がついたと言われていますが、もともとはローマ時代にイタリアから運び込まれたものが現在の品種に発達したそうです。
こちらが農園の責任者アンヘル(偶然にも私のパートナーと同名です。早速仲良しになっていました)彼がオリーブの管理を全て実施しています。この地域のオリーブは、現在でもほとんど収穫をしていないところがたくさんあります。そのくらいオリーブ生産には手間がかかるのですが、ここでは収穫期にどこでも雇われている日雇いのスタッフが一人もいません。
なぜかというと、オリーブの収穫はハードでも簡単そうに見えるので、よく移民の人たちが参加するそうですが、木に与えるダメージが大きいらしいのです。アンダルシアなどは大農園なので、膨大な数の人力が必要ですが、この農園のようなオーガニックでこだわりの栽培をしているところは、頭を使って色々な工夫が実施されています。だからファミリーだけで収穫も出来るのだそうです。
収穫の際の改良1.
こんなアンブレラタイプのネットが、機械的にオリーブの木を囲います。ネットとステンレスのカゴが備え付けられているので、実が地面に落ちることはありません。
収穫が終わると、こんな風にまた自動でネットがたたまれ、次の木に簡単に移動できます。
収穫中はこんな感じで、ネットの中は結構スペースがあります。実はステンレスのカゴに落ちるようになっているので、とにかく一枝一枝のオリーブを集中してかき集めます。スペインでこの手法は、『お乳搾り]と呼ばれます。まるで牛のお乳を絞っているような作業なので。でも、ここでは特殊な道具を使うので、ちょっと進化しています。オーダーメードの特殊ツールが使われているのです。
このツールを使うと新芽も被害を受けないし、来年花が咲く部分もダメージを受けないそうです。そうは行ってもこちらのアンヘルさん、彼がOKを出さない限り他人には収穫をさせないそうですから、この農園の場合、誰でもできる作業ではないのです。
もちろん、私は許可をもらいトライしましたが、思ったよりも実が障害となり力が必要なので、木を半分も収穫しないうちに、相当腕が痛くなりました。『収穫に来てもいいけど、雇ってはあげないよ。(^。^)』と言われました。スタミナ不足ですぐに疲れるので、私には向かない作業でした。
やっぱりオリーブの収穫は男性的です。昔のように地面に落ちた実を、女性が拾い集めているような光景はもうここにはありません。男性のパワーで、大体1本(木の大きさにもよりますが)5分から10分で、綺麗に収穫してしまいます。
この写真のような、頑丈な腕が必要な作業でした。
次回は圧搾所の様子をお伝えします。
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