これはもうかなり前(2005年)に発表された事なのですが、まだまだ知られていない事実なのでお知らせ致します。エクストラヴァージンオリーブオイルには、イブプロフェン作用を持つ成分があるという調査結果が発表されています。
さて、イブプロフェンとは?
パブロンなどに含まれている非ステロイド系抗炎症剤。このような薬には、肩こり、頭痛、生理痛など女性が悩んでいる症状が表記されているので、極一般的な鎮痛、抗炎症剤と理解できます。
今までも何度かコメントしたことのあるOleocanthalオレオカンタールという成分が、イブプロフェンに似た作用を持つそうです。オリーブオイルのピリピリ感も厳密にいえば、このオレオカンタールが原因であるという研究結果が出ていますので、これは近年になって次々と発見されているオレオカンタール効果の一つと言えます。
スペインの医学会では、一日50gのエクストラヴァージンオリーブオイルの消費で、成人の痛み抑制作用の10%ぐらいが得られると報告しています。(この計算は、1mlあたり200mgオレオカンタールが含まれているエクストラヴァージンオイルを、1日に50g摂取し、90%それが吸収されるとして、1日に9mgのオレオカンタールが摂取できるという計算です。)
日本人の油の摂取量が約55gですから、摂取する油をオリーブオイルにしていくメリットはここにもあると言えます。痛みに効かせるためには、膨大な量のイブプロフェンが必要だそうですが、イブプロフェンは、ある種のガンやアルツハイマー予防にも効くという調査結果もあり、注目の成分なのです。
いつも薬を服用するのではなく、このような油を変えていくことによって、より健康に良い効果が得られるとしたら、極めてカンタンにできる健康管理に一つの手段として、エクストラヴァージンオイルの摂取を、考えていただけると良いと思います。