今オリーブオイルはボトル入りや缶入り、またペットボトルなどに入って販売されているのが当たり前ですが、昔はどんな風に販売されていたのでしょうか?昔でもある程度の住民のある町や村ではオイル屋さん=専門店がありました。ワインと同じようにボトルや瓶を持ってオイルを買いに行っていたのです。専門店には、大きなタンクが並び、きっとある程度用途別に、種類の違うオイルが販売されていたようです。
でも、そんな専門店がないところではどうしていたのでしょうか。
これは昔の職人を紹介する版画ですが、18世紀から19世紀のオイル屋さんの姿が描かれています。このようなオイル売りおじさんが、オイルは行商していたのです。
こちらも18世紀の絵画ですが、オイル売りの様子が描かれています。
今回はちょっと昔のオリーブの様子を想像していただきたくて、このような画像を選んでみました。
あくまでもオリーブオイルは産地でないとなかなか手に入らない高級品で、オリーブの産地でない地域で、家にオリーブオイルがある家はかなり豊かな家庭だったと聞いています。これは日本で言う戦前までこんな状況だったようです。オリーブオイルの産地でない地域は、今でもラードなど動物性の脂を使う比率が高いです。
chiho