前回オイルテイスターのためのセミナーの事を書かせていただきましたが、今日はその時の食事について。セミナーはあるホテルで開催されたので、ランチはホテル料理が準備されていました。私はどちらかというとホテルの料理はガッカリすることが多いのです。日本ではホテルはデラックスで美味しい料理があるというイメージの人が多いと思うのですが、ホテルだとどうしてもインターナショナルなスタンダード料理ということが普通で、感動する料理は少ないと思います。(これは余談ですが)
こんな感じでランチに赴いたのですが、一口食べてシェフの腕がいいことを実感。味付けもオイルの使い方も非常に上手く、とても美味しい料理だったのです。
まずは初日の料理
こちらはチキンの胸肉。まだ柔らかくなりすぎていないズッキーニがチーズと共にローストされていて、肉も柔らかくぴったりマッチしてました。付け合わせのピスト(スペイン式ラタトイユ)のような野菜もすごく美味しくて、これはすぐに真似をしてパワジオの料理教室でもお伝えしょうと思います。定番のピストとは違く工夫が加えられたピストでした。ちょっとしたコンビネーションで野菜料理はかなり変わるので、実に便利。
次は2日目の料理。
一瞬ビーフに見えますが、実はイベリコ豚。
赤ワインでじっくりと煮込んだシチューのようなもの。ビーフでないところがアンダルシア式。アンダルシアではオックステールのシチューが非常に有名なので、私はオックステールだとばかり思って食べたのですが、実はイベリコ豚でした。日本でイベリコ豚というと生ハムを想像すると思いますが、他の部分の肉も非常に美味しくて、最近レストランでも色々なパーツが食べられます。特にイベリコ豚の産地へ行くとバラエティがあり、生ハムからはじまりメニューがすべてデザート以外はイベリコで終わるということも少なくありません。
付け合わせのポテトも軽いベシャメルとうまく絡み合っていて、塩味も適度。味付けがうまいなぁ~と感心しました。スペインではベシャメルも全部バターということはないので、とても軽く胃にもたれません。これもパワジオでいつかご紹介しますね。決めてはこのグリーンソース。オリーブオイルとあるハーブが使われています。
そして3日目のランチ。
こういう串焼き料理は、きっとアラビア文化の影響です。
スペインでレストランに行って大きなステーキなど食べたくない時は、こういう串焼きスタイルのグリルをオーダーするといいですよ。ボリュームも日本人向きになります。
これはしっとりとしたソースがしっかりとかかっているチキン。またチキンと思いましたが、チキンの間に車海老が入っていて美味しかったです。ソースにはトマトソースが使われていましたが、クリーミーなソースでオリーブオイルの香りもしました。付け合わせのご飯は、タイ米を使ったスパイシーなピラフ風。パラパラしていますが、ハーブがふんだんに使われていて肉にぴったりのライスでした。
料理はこんな感じ。デザートは初日のものしか写真を撮りませんでしたが、毎日美味しかったです。2日目はパイナップルとチーズクリームを使ったパフェ、3日目はチーズケーキにふんだんにベリーソースがのっているものでした。
セミナーで興味深いオイルの使い方は伝授されたので、これからスタッフを通じて少しづつ新しいオイルの使い方を指導してゆきたいと思っています。どうぞお楽しみに。
地中海の料理はシンプルで美味しいので、日本料理とミックスしながら末永く楽しんでいただける料理だと思いますし、何よりも世界でも最も長寿な地域の料理です。身体に良いオリーブオイルをふんだんに使って生活を楽しみましょう。
chiho