オリーブ盆栽の延長線…

日本庭園はヨーロッパでもファンが多い贅沢な庭として有名です。結構、砂利を使った枯山水もどきの庭は、ミニマルなインテリアが主流の頃見かけました。スペインの場合は、以前盆栽を本格的に趣味にしている首相がいたので、盆栽もかなり流行したのですが、庭木にまで日本風の剪定を施すことはあまりありませんでした。しかし、先日オリーブが日本風にアレンジされたものに遭遇してしまいました。

造園をしていた父を持つ私にとっては、異様なものだったのですが、まぁ剪定した部分が自然に延びてきて、職人さんの腕が上がればなんとかなるのかなぁ???という感じの奇妙な姿でした。


オリーブは地方によりかなり剪定方法が違うので、その木の形の違いなどを見て、なぜこういう形なのか追求することが興味深いのですが、この写真のようなものは鑑賞用ですから、実がなったらどんな風になるのか想像してみましたが、あまり好ましい姿ではないような気もします。何年か経過したら判断を下せると思うのですが、既にこの姿になるまで時間をかけていると思うので、嬉しそうに見せてくれた方には、『日本風ですね。』とだけ一言コメントして帰ってきました。

お世辞にも素晴らしいとはいえなかったのですが、あちらはニコニコと喜んでくれました。

Chiho

2009年05月21日

アンダルシア・ハエン県のオリーブ農園訪問

オリーブオイルを知るために、オリーブ農園訪問は欠かせません。先日も品評会の後に、どうしても行っておきたかった農園を訪問してみました。オリーブ栽培は、地域地域で独特の特徴があるので、直接伺い質問することを大切にしています。

  

通常、農園訪問をすると必ず埃まみれのジープに乗せられ、山を登ったり降りたりしますが、今ちょうどハーブやオリーブの花が満開だったので、非常に気持ちのいい埃だらけの一時が過ごせました。今回案内してくれたルイスさんの話では、ローマ人がこの地域のオリーブ栽培には大変貢献したそうですが、彼らは非常に勤勉で既にオリーブ栽培に重要な色々なことを知っていて、実際実践したそうです。


オリーブ農園を作るための土地選びに欠かせなかったことは、地域に野生のオリーブが生息しているということ!上質オリーブオイルを得るための決定的な条件になるそうです。


農園を管理しているフェリペさん 61歳


そのため伝統ある農園の敷地には、沢山の野生オリーブ品種『アセブッチェ』が存在しますが、興味深いことに、この品種と一緒に新しい品種も混ざって成長しており、自然の不思議がオリーブ畑でも存在することが確認できました。アセブッチェは成長するのに大変な時間がかかり、実は小さいので、薬用が多いのですが、あの有名なオペラ歌手パヴァロッティは、アセブッチェのオイルを飲んでいたそうです。納得できますね。

この農園はほぼ10万本のオリーブを栽培しており、昔はひとつの町のようだったそうです。現在も20名ほどの労働者の方が生活していますが、今のような機械化が進む前は200名ほどの人が生活を営んでいたそうです。写真の男性はこれから水遣り用のホースを地中に埋め込みに行くと言っていました。この水遣りホースもはじめの頃は木に吊るしてあったのですが、最近ではそれが埋め込まれるそうです。水も出来る限り無駄がないようシステム改良が進んでいるそうです。それにしてもすごい数のオリーブですから、作業も気が遠くなります。


アンダルシアでもオリーブは美しい花を咲かせていました。

この調子だと今年も豊作のようです。


chiho

2009年05月20日

3星レストラン『カンテサンス』

しばらく前からパワジオ倶楽部で販売しているシングルエステート・オリーブオイルは、今東京でもっとも予約が取り難いフレンチレストラン『カンテサンス』で使っていただいております。行きたくても皆さん何ヶ月待ちというレストランなのですが、お友達の配慮で早速訪問することが出来ました。

シェフの岸田さんはなんと34歳で3星シェフ!普通だったらやっとひとつ星がもらえる年齢ですから、彼の料理の良さは今一番注目されている理由が想像できます。

さて、今回特別にキンタ・ド・コアを使っていただいた逸品は、塩とオリーブオイルで味付けが行われる山羊のヴァヴァロア。なんとも意外なお料理ですが、日本産山羊のお乳から作る極上の逸品で、岸田シェフご自慢。わざわざフランスからオイルを取り寄せていると聞いていたので、私たちのオイルでこの一品を試していただけることは大変な光栄です。ディレクター兼ソムリエの小澤さんは、次のように語ってくださいました。『オリーブオイルには特にこだわっておりまして、各地を捜し歩き、たくさんのものを試したのですが、このオイルには驚かされました。』と、心からこのオイルのことを褒めてくれました。私たちも数万キロもオイルを探して走っておりますが、こういう共感し合える出会いがあるからこそ止められません。

肝心なお料理ですが、ヴァヴァロアの上にかけられているのはユリ根。フランスにはない和菜との独特のコンビネーションが楽しめます。それにキンタ・ド・コアがフロール・デ・セルと呼ばれるフランス・ゲランド産塩と絶妙なマッチで注がれており、メニューの中で一番印象に残るお料理でした。


また今回岸田シェフはポルトガルのお塩を、低音長時間ローストの豚ローストで使ってくださり、これもまた独特の手法のローストで、一味違った和豚を楽しませていただきました。スペインでもここ数年低音処理の肉料理は人気なのですが、岸田シェフのローストは抜群の焼き上がりで、今度は別な肉を試してみたいと思う方が後を絶たないことでしょう。

食材は彼のような感性のシェフにかかると、新しい息吹を吹き込まれますが、キンタ・ド・コアも生き生きとヴァヴァロアと共に黄金のような輝きを放っておりました。
岸田シェフのセンスに脱帽!

chiho

2009年05月19日

オリーブ品評会

先週世界一のオリーブオイル産地スペイン・アンダルシア地方で開催されたオリーブ展へ行って来ました。この種のオリーブに関するイベントとしては、スペインで最も重要なものなので、ありとあらゆるオリーブに関する商品が販売されていました。最新オリーブの苗の品種から、オイル圧搾用の機械、トラクターなど、専門農家の方々もたくさん参加していました。

勿論、私が特に興味を持っていたのはオリーブオイルだったので、殆どオイル品評会への参加となってしまいましたが、地中海沿岸をメインとする主要産地のオイルが試飲できて大満足!試飲の出来るオイルは140種類あり、香りをかぐだけで魅力あるものから、拒否反応を覚えるものまで色々。でもレベルはとても高いオイルばかりで、オリーブ業界のレベルアップを実感しました。但し、ガイドブックなどで有名なオイルは、今回も印象が悪く、一体ガイドブックというものは、どれを信用したら良いのやら・・・私はやっぱり自分の目で農園や圧搾所を確かめて、作り手を見ないと信用できないタイプのようです。

美味しかったオイルはやはりスペイン、ポルトガル、イタリア、そしてプロヴァンス地方のものが主なもので、モロッコやチュニジアのものはまだまだ改良余地が一杯という印象でした。クロアチアのオイルも香りはとてもよいものがありましたが、感動するものはありませんでした。

オリーブオイルの世界は本当に深いですね。パワジオ倶楽部で販売しているオイルの品質の高さは改めて確認できました。これからも自信満々でお勧めできそうです。

Chiho

2009年05月11日

植え替えに行ってきました♫

先日、美容室のショップオーナーの方から店頭にディスプレイする植物をご注文いただきました!
店の外壁はウッド調になっていて、店内に入ると白壁と木の素材でとても落ちついた空間でした。


さりげなくディスプレイされている植物もかわいかったです。

お店の前に、白の色むらのある釉薬のかかった鉢を使いオリーブの木を植えました。
オリーブの木は、1本がコロネイキという品種で、幹の太さや枝ぶりがとてもよく
存在感がかなりでてました。もう1本はルッカという品種だったのですが、
2本とも花芽がついているので受粉がうまくいけば、実がなるかもしれませんね♪
ユーカリも植え替えをし、アイビーが鉢から垂れさがるように植え込みました。

土は植物に合わせてパワジオスタッフがブレンドしています。肥料もはいっているので
これからの成長がとても楽しみです。
今回お世話になりましたアトリエホームさんは、高崎市の高関町にお店があります。
とても素敵なお店でした。 ありがとうございました。
また、成長したら写真を撮らせていただきます!!

茂木

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