暑い日が続いておりますが、今日はオリーブの実が本格的なオイルを含有する果実となってきているので、果実についての興味深い記事を読んだので、それを簡単にご紹介します。
オリーブの実の成長について、新しいオイルCasas de Hualdoウアルドの会社記事にあったので、簡単にお伝えしたいと思います。
(この写真からもわかるように、7月20日くらいでは、まだ果実の中の種の部分がしっかりと区別できないくらい、種が柔らかいもので、種の中の胚もよくわかります)
開花から収穫までの最も重要な時期のひとつが、オリーブの種が薄い細胞の皮のような状態から、固い果肉とは違う物体に変化する時だそうです。種の中には新しいオリーブの胚もあるのです。
この固くなる工程は、種の周りに材木質の固い物質を蓄積することにより、種自体も成長し、最終的に実に固い層を作ります。
オリーブが栽培されている地域、オリーブの品種によっても違いますが、この種の形成は、大体7月中旬頃にあります。ウアルドの農園が存在するスペインの中心部トレドでは、アルベキーナの種はもうすでに形成されていますが、ピクアル種などはまだ何日か必要です。
この成長段階がなぜ重要かというと、この時期からオイルの合成が始まるからです。7月末くらいの状態では、果実の油分はまだ大した量ではないのです。
それに種がしっかりと形成されると、オリーブの実はこれ以上落下しなくなり、最後の収穫まで木にしっかりとついている力があり、成熟に達するのです。
この時期日本だと、もう果実がかなり大きくなり、収穫してみたい衝動に駆られる人もいるのではないかと思います。が、この時期オリーブを摘んでも油分が少なく、苦味ばかりなので、漬物にもなりませんし、勿論オイルは絞れるような状態ではありません。
これからどんどん油分が増して行くのです。
もうしばらくの間、じっくりオリーブの果実は面倒をみてあげてください。
chiho