12月に入りあっと言う間に冬に近づいたような感じですが、スペインではオリーブの収穫が真っ盛り。地域とメーカーによって収穫時期は違いますが、質の良いオイルのための実の収穫はまだこのシーズン続いています。
今週あるオーガニック農園を訪問したのですが、あまりに綺麗なお花畑に出会えたので早速皆様にもご紹介したいと思います。
ここ数ヶ月雨が相当降ったので、今年のオリーブの収穫は日程を決めるのがすごく難しかったそうです。実際この農園のあるオリーブの品種は、明日から圧搾ということを決めた日の夜寒波が到来、実が相当ダメージを受けてしまいました。10月、11月、12月とオリーブの実の水分はどんどん減っていくのですが、冷えたり凍ったりすると実に被害が出て味にも勿論影響を及ぼします。
それにしても素晴らしい景色だと思いませんか。お花畑でオリーブの実がたわわに実っているのです。
夢のような景色で寒さを一瞬忘れました。
この写真をしっかりと見ていただきたいのですが、右のお花畑状態の場所がオーガニック農園。左はしっかりと農薬を使っている農園です。全く草も花も咲いていないことが分かると思います。こんなにはっきりとした違いが有機栽培には現れるのです。
無駄にオーガニックにこだわっている理由ではないことが理解していただけると思いますが、この各シーズン咲く花や草がオリーブの実の風味に影響を及ぼします。よく優れたオイルには奥深い複雑なアロマがありますが、全てそれらはこのような自然が生み出す賜物なのです。
前回もお話したアルファファレンカ。この品種は長生きで素晴らしい大木が沢山ありました。相当古いオリーブも大切に栽培されていたので驚きました。この品種は根っこの部分に特徴があり、こんな風に歳月と共に根が盛り上がってくる特徴があるそうです。まるで彫刻を見ているようでした。
chiho