オイルの世界にはワインほどではありませんが、いろいろな大切な言葉が存在します。
それぞれの言葉を多少しらないと、ラベルなどを読んだ時に意味がわからないので、知っておくことが重要になります。
スペインでは、アルベキーナという品種のオイルが非常に高く評価されていますが、私個人としては有名なものを試しても、単一品種のオイルについては、今だにそんなに感動するものには出会ったことがありません。逆に、数が非常に少ないのですが、2種類から3種類の違う品種のオリーブを、専門家=カタドールが何度も何度もテイスティングしながらブレンドが行われた『クパージュ』タイプのオリーブオイルには、心から感動するものに出会っています。
絶妙なバランスでブレンドされたこのようなオリーブオイルは、非常に高価で普通のエクストラ・ヴァージンオイルの2倍ほどの価格になるのですが、それは製造時に大変な手間がかかっていること、最大の努力でそれぞれの品種の特徴が守られているからで、無理のないことなのです。
勿論、パワジオ倶楽部がセレクトしたキンタ・ド・コアもキンタ・ド・ビスパードも、ポルトガルが誇る『クパージュ』タイプのエクストラ・ヴァージンオイル!身近にこんなに手間がかかり、おまけに地球にやさしい農産物があることは、とても幸運なことなんです。スペインでもポルトガルでも、このようなオイルの存在はまだまだ未開。
実際、スペイン人にこのオイルを紹介してあげると、よく驚かれます。誰もめったに出会うことができないオイルですし、このコストパフォーマンスには脱帽です。
どのくらい苦労してオリーブ農園が守られているか、少しづつ皆様にご紹介できるよう出来るだけ農園を訪問しようと思っています。次回は2008年物が完成したので、それについてのご報告になります。
写真はオリーブの漬物を必ず備えるスペインやポルトガルのおつまみの様子
Chiho