2月になると各地でアーモンドの木が開花します。アーモンドはバラ科サクラ属の木だそうで、道理で花は桜そのもの。スペインで生活する私にとって、この季節は日本の4月のお花見の季節同様、あちらこちらに存在するアーモンドの大木を見に行くことが習慣になっています。
有機栽培のオリーブ農園では、アーモンドを一緒に栽培するとオリーブへの害虫の被害が防げるそうで、オリーブとアーモンドは昔から共存していたようです。スペインでアーモンドの栽培を広げたのはアラビア人。彼らは果樹園を非常に大切にしていたようで、アラビア式の庭は必ずアーモンド園、オレンジ園など果樹を楽しめるようになっていました。オリーブ農園にアーモンドを一緒に植えるという知恵も、どうもアラビア人のもののような気がします。
この季節遠くの山の雪景色を見ながらアーモンドを眺めることは、雪景色に桜?日本では見かけないコンビネーションなので、大自然の素晴らしさを再確認するチャンス。是非、皆さんにも楽しんでいただきたい風景です。
ところで、オリーブ農園では剪定が盛んに行われる時期です。あちらこちらで剪定が行われ、大農園の場合だと遠くから枝を燃やしている焚き火の煙が見え、これもこの時期の風物となっています。
先日遭遇した剪定の様子をご紹介します。この剪定のやり方次第で今年の実りが決まりますから、とても重要な仕事です。農園によっては2年に一度剪定しているところもあるようですが、普通は毎年。あなたのお庭のオリーブの剪定もどうぞ気をつけて実施してください。間違えると実のなる枝をどんどんカットしてしまいます。
オリーブの育て方や剪定の仕方をもっと知りたい方。3月15日にパワジオ倶楽部で開催されるオリーブ専門家、岡井路子さんのセミナーに参加してみてください。豊富なオリーブ情報が得られますよ。
Chiho