みなさん、新年明けましておめでとうございます。
すっかりご無沙汰しておりました。よいお正月を過ごせたでしょうか。今年の冬は暖かい日が多くてうそのようですね。
早速ですが、いよいよパワジオ倶楽部にも念願のオリーブオイルが到着します。正式なテイスティング会を、1月24日と28日に催す予定ですが、今日はどんなオイルが届くのか、みなさんにちょっとご紹介させていただきます。
日本でもオリーブオイルはスーパーなどで気軽に購入できるようになりましたが、あまりにも色々な種類がありすぎる上、本格的なおいしさのものはまだまだ手に入れるのが困難なようですし、探し当てるのも非常に困難です。オリーブオイル生産世界一を誇る本場スペインでも、産地に生まれていれば別ですが、極上のものに巡り合うチャンスは、特別に探したり紹介されない限り縁の薄いものなのが現実。逆に昔、生産技術が進んでいなかった時代のかなり酸化したオリーブの香りが懐かしくて美味しいと思っている人も少なくないのです。
ワインと同じように技術の進歩で、優れたオイルやワインが各地で生産されるようになってきており、日本産のオリーブまで食べられる時代になりましたが、やはり最高級と呼ばれる上質なオリーブオイルを、パワジオ倶楽部のお客様には知っていただきたくて、なんと非常に過酷な自然環境で生まれるポルトガルのオイルを入荷するために、長い時間をかけて交渉して参りました。
オリーブの栽培は温暖な地域が好まれていますが、それは勿論生産率を上げるため、香りや風味にこだわったものは、比較的気温の下がる地域で、逞しいオリーブの木が存在するイベリア半島中部から北部に存在します。日本ではまだまだ未知の産地ですが、香り高い極上のオリーブオイルは、そんな過酷な状況に耐えながら生まれます。
先史時代の遺跡が残り、世界遺産保存区域にも指定されているコア渓谷の真っただ中の農園から生まれるオリーブオイルは、記録上では8世紀からその栽培が知られているそうですが、きっと古代から変わらぬ条件の中を生き抜いてきたものです。こんな繊細で奥深い香りを持つオリーブオイルも世の中にはあるのです。是非、一度お試しにお越しください。次回はオリーブ農園の家族をご紹介します。
chiho