パワジオ倶楽部のオリーブファンの皆さまに、誰よりも先に知ってほしい事実
2024年3月から日本でもようやくオリーブオイル基準が、IOC国際オリーブオイルカウンシルの基準となります。やっとここまで辿り着いた感じですが、世界のオリーブオイル業界はずっと先を歩んでいるので、パワジオ倶楽部のお客様には業界事情を常にお伝えし、安全なオリーブオイルを使い続けていただきたいと思っています。
オリーブオイルは世界で最も生産基準が厳しい植物性オイルで、科学的な規定以外に感覚的なテストもされて市場に出回っています。でも、偽造品は日々増え続けているのが実態で、ここ数年の記録的な値上がりで今まで以上にニセモノは増えています。
今日はどんなものをニセモノというか具体的に1例お伝えしたいと思います。
今日、皆さんに知って欲しい事実は、EUの農業スタンダードとEU圏外の生産基準は全く違うというところです。
EUでの農業はサステナブルな農業が重視されており、世界中でもトップレベルのエコな営みになっています。殺虫剤も除草剤、化学肥料なども極めて厳しく管理され、使える種類も量も少ないのが利点です。(日本の農薬使用量は世界的にも高いので要注意です)
最近ヨーロッパ中でデモが起きていますが、これはEUのように厳しい農薬管理を受けていない北アフリカやトルコなどの安い農産物がどんどんEU内に入り込み、EUの農家の存続が危うくなっているからです。人体への被害がある農薬や添加物使い放題の食品が、まるでEU産のように普通に市場に出回っているのです。どのくらい悪質であるかを次の写真でご覧ください。
左:モロッコ産オイルがブレンドされたオリーブオイルでEU外のオイルが含まれていることが小さく明記されていますが、モロッコとは明記されていません。
右:100%スペイン産のオリーブオイルです。区別できますか?
これはカルボネルという業界トップ企業のオイルですが、一般的に誰もが信頼している大量生産オイルです。うっかりしているとどちらも同じ商品だと思ってしまうくらいです。
この実態を皆様に知って欲しいのです。これと同じ状況が日本でも起こっています。
日本のスーパーやデスカウントショップに並ぶ、特に安いオリーブオイルは、生産地が明確でないオリーブオイルがブレンドされています。オイル基準は満たしていても良質とは言えない品質のものが販売されています。写真のように、カルボネルのラベルならばスペイン産だと思い込んで購入している方も多いと思います。
日本の有名企業のオイルもスペインやイタリア、ポルトガルなどから正当なものを輸入していたら、それなりの価格となるはずですが、それよりもずっと安いオイルが販売されているということは、原材料が安い地域からオイルをタンクで仕入れて日本でブレンド・商品化し流通させていることになります。
パワジオ倶楽部では、安心できるシングルエステートの生産者からだけオイルを仕入れることを続けています。上記のように安くする方法は多々あるのですが、豊かな健やかな暮らしを提案し、皆様のエネルギーチャージとなる安全なオイルをお届けすることが何より大切だと思って直輸入しています。
ニセモノもバリエーションがいろいろあり、本物のオリーブオイルの良さはやはり意識して騙されないようにしないと気がつくこともないでしょう。21世紀の今でもホンモノのオリーブオイルは手に入れることが困難なのが現状です。オリーブオイルは信頼できる場でお買い求めください。今のところ別の方法はないと思います。