開催中の「受粉まつり」で、お預かりしている木が
パワジオの庭の中央に集合しています。
密を避ける日々が続いていますが、こちらは仲良く
並んで賑やかです。
さて、お待たせいたしました。
スペインからの便り~アルハンブラ宮殿(後編)を
お届けします。
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アルハンブラで最も古く完璧な状態で残る窓のひとつがこちら
【リンダラハのバルコニー】です。
写真では識別できないのですが、
タイルも漆喰もオリジナルの部分が残っていて、その細かさに驚かされます。
アルハンブラで唯一残るオリジナルのステンドグラスの天井です。
何度訪れても感動しますが、静かに見ることができたら感動は倍増します。
【アラヤネㇲのパティオ】は、
キリスト教徒のカルロス5世が増設した宮殿と混ざっていますが
圧倒的な美しさを保っており、
アルハンブラを訪れた王侯貴族がどのくらい驚いたか察することが可能なパティオです。
アルハンブラは迷路のような構造になっていますが、
迷路の先々にこのようなオアシスが拡がっています。
パルタル庭園は宮殿から出て、離宮であるヘネラリフェに向かう途中にある庭園ですが、
見晴らしのよい場所にいくつか建造物が残っています。
初めて訪れた時は、この池を守っていたライオン2頭の彫刻が残っていたのですが、
現在ライオンは博物館で保管されています。
博物館で保存する理由はよく分かるのですが、
やっぱりライオンが居た方がこの庭園が引き立ちます。
レプリカを作らないのが不思議ですが、この庭はシーズン別に色々な花を楽しめるので、
春夏秋冬シーズンを替えて訪問したいところです。
スペインで最も美しい場所はと尋ねられたら、
間違いなくアルハンブラ宮殿答えます。
宮殿の足元に城下町が広がるのですが、
この写真は城下町アルバイシンから撮ったものです。
藤が満開で香りも景色も最高だったのですが、
アルハンブラ宮殿は庭園・ガーデンを愛する人には絶対に訪れてもらいたいと、
訪れれば訪れるほど感じます。スペインで育まれた特有のイスラム建築は、
シルクロードを経て伝来した焼き物の彩も楽しめますので、
日本人なら以外な懐かしさも感じることができるかもしれません。
小野塚千穂