ちょうど一年くらい前から皆様に楽しんでいただいております
ポルトガルワインですが、日本ではまだまだ本当に知られておりません。
南蛮時代日本に最初にワインを持ち込んだのは
ポルトガル人やスペイン人だったのですが、
色々な事が鎖国で途絶えてしまったので、今パワジオ倶楽部では
新たなチャレンジをして、皆様にイベリア半島の素晴らしい
ワイン文化をお届けしたいと思っています。
ドウロのぶどう栽培はテラス式の過酷な状況で実施されており、
現在は世界遺産としても認められる
世界で最も美しいワイナリーのひとつです。
CARMはそんなドウロ流域にあるのですが、
もうひとつの先史時代の世界遺産も残っており
その遺跡の保護地区に存在します。
とにかく美しくワイルドで、人間がここまで土地を開拓した様子には驚かされます。
今日はぶどう品種をご紹介します。
ヴィーニャダウルゼには3種類のぶどうがブレンドされています。
古いワイナリーなので、3種がフィールドブレンドと言って
畑ですでにミックスされた状態で栽培されています。
ラビガートという品種は、ドウロの重要な白ワインの品種で、
ドウロ川流域の広範囲で栽培されています。
ヴィオジーニョという品種は、特に古樹の残るワイナリーに散在しているのですが、
生産性があまりに低いので栽培者からは嫌われていたそうです。
ところが近年、この品種のクオリティの高さが見直され、
上質な白ワインだけでなくポートのブレンドにも欠かせない品種になっています。
もうひとつはポルトガル在来のモスカテル。
一口ワインを口に含んだ時に最初に感じる心地よい甘さがモスカテルです。
先日、世界のワイン生産の過去80年くらいの統計を見たのですが、
トップはイタリア、フランス、スペインで、
近年南米のチリやアルゼンチンが上昇中で、オーストラリアも頑張っています。
中国でも生産が増えていることには驚きました。
ポルトガルは小さい国ですが、過去80年間くらい必ずトップ10には入っているので、
どのくらいワインの伝統が根強いか分かっていただけると思います。
おまけに世界ランキングトップのワイン消費国でもあります。
一人当たり70リットル以上とは、かなりすごい量です。
ヴィーニャダウルゼは、カジュアルに誰もが楽しめる白ワインです。
よく冷やしてお召し上がりください。
カームは有機栽培農園ですので、飲んでも気分が悪く成ったりする事は極めて少ないと思います。質の高さがそんなところにも表れますので、是非お試しください。
写真がラビガートとヴィオジーニョのぶどうの様子です。
ヴィオジーニョはアロマ情報もあるのでアップさせていただきます。
Chiho