大変お待たせ致しました。ポルトガルからコロナ被害も大きく受けることなく、
新オイルが到着致しました。
日本までの船もいつもと違うルートを利用しました。
こんな世界が異常な状況の中、ポルトガルからオイルをお届け出来ることは奇跡的だと思っています。
写真は2019年度のオリーブ収穫の様子です。
11月訪問した際の写真ですが、健康的なオリーブが昔からの手作業で今年も収穫されていました。カームは伝統栽培農家なので、機械を導入するにも限界があり、かなり人力が必要です。
日々このような伝統的な作業をする労働者は減っているので、カームが続けられる事はすごいことです。
訪問する度にオリーブもぶどうも労働者の確保は出来ているのか話題になりますが、ロボレドマデイラ家の人々は地元の人をとても大切にしているので労働者を確保出来ているようです。
伝統栽培を実施するということは、地元の人の力なしでは続行出来ない作業が多々あることを意味しています。
人々の信頼関係がなにより重要です。
新規の投資家の農園は、こういう部分で合理化ばかりを重視するので、地元の労働者には嫌われる傾向があります。
そうすると仕事が雑になり、結局農作物、また商品そのものに悪影響を及ぼすことになり、望ましいビジネスの結果が出せず、また新しい投資家の手に渡ってしまうような話がよくあります。
カームが400年以上続く農家であるという事も深い意味があり、地元の人々との共存がそんな長期にわたり続いている素晴らしい事なのです。
カームのオイルは、写真のようなグリーンから紫の成熟度のオリーブ果実を利用して作られます。
早摘みと言ってもグリーンだけのものだと、この地域ではスパイシー過ぎるオイルになってしまうのです。ポルトガルはワインでもオリーブオイルでも、在来品種をとても大切にする地域です。これは世界的にも珍しく、ワインの場合、世界で最も栽培されている品種のバラエティが豊かであることでも知られています。オリーブ品種も在来のものばかりなので、スペインやイタリアの品種のように有名ではありませんが、同じくらいハイクオリティの品種であることは、世界中のコンクールで高い評価を受けているので理解していただけると思います。
品種改良され栽培しやすく生産量も高いオリーブ品種を使わずに、昔からの在来品種を大切にしているので、生産量には非常に限りがあります。おまけにカームは伝統栽培を実施しているので、天候にとにかく左右されやすく生産量は毎年違います。今年は比較的生産量はありましたので、日本向けのオイルブレンドをするにもオプションがあり、フルーティーでバランスのとれた優れた仕上がりのオイルをお届けできたと思います。カームオイルの希少価値は、こういう背景があるのです。
また、カームはオーガニック栽培を実施していますが、製造品すべてをオーガニック登録しているわけではありません。オーガニック農園の認証だけでも大変な事なので、その上、各商品のオーガニック認証を受けるとなると費用がもっと加算されます。彼らの目的は伝統栽培を続行することであり、それがオーガニックであり最も自然な栽培法だったのです。オーガニック栽培をしたくて農業を営んでいるわけではないのです。そのためワインもオイルも限られた商品しかオーガニック認証を受けていません。農園のどこかでオーガニックでない栽培法をしていることはありません。日本ではちょっと理解し難い部分かもしれませんが、昔からの最も自然な体質にこだわった生産を実施しています。
古代から続く伝統栽培によるテロワールのパワーとオリーブの生命力が生む、パワジオ倶楽部・前橋の誇りでもある貴重なオイルを今年もどうぞお楽しみください。
店舗には
コア、ビスパード、ウルゼ
ビスパード2L
全て揃っております。
ご来店お待ちしております。
パワジオ倶楽部・前橋
群馬県前橋市江田町277
TEL:027-254-3388
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営業時間:10:00-17:00
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Chiho