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ペーストは遠心分離機に掛けられ、オイルと搾りかす、水分に分けられます。これはオイルの様子、こんな風に別の装置から出てきて、再度オイルだけデカンテーションされます。こうしてやっとエクストラヴァージンオリーブオイルが生まれますが、タンクである程度寝かせる必要があるので、本格的なオイルになるまではまだ時間が必要です。
こちらの紫色のペーストがしぼりかす。なんとこのペースト加熱するともっとオイルが搾れるのです。グレードの低いエクストラヴァージンオリーブオイルがどんな材料を使っているか、これで良く分かると思います。知らないと本当にどんなオイルを食べているか分からないものです。
こちらが最終的に完成したエクストラヴァージンオリーブオイル。パワジオ倶楽部のアーリーハーベストは10月末から11月の初めにこのように搾られた、まだジュースの状態のものをボトル詰めして空輸しています。2月に日本に届く予定の新年度オイルはタンクに保存されじっくりと寝かせて完成するエクストラヴァージンオリーブオイルになります。同じようでやっぱり違いがあるのです。日本に新年度オイルが届く頃、オイルは理想的に花開くと言われています。
こちらはフィルターリングをしてボトル詰めされたオイル。もうしばらくボトルの中でも寝かせる必要がありますが、もちろん試飲は可能です。
メーカーの人は全ての品種を販売しなくてはいけないので、どの品種の評価が高いかすぐには教えてくれません。私はここで毎年テストされるのですが、自分で味と香りを確かめて良いと思う品種を選ばなくてはなりません。日本のインポーターはひどい味覚だなと思われないように真剣です。
お陰様で私の意見はプロの意見と同じだそうで、とっても優秀と評価していただけました。
最後の写真は圧搾工房の責任者ヘシウスと。
彼のおかげで毎年素晴らしいオイルを日本に送ることが出来ます。スペインには几帳面な人といい加減な人、2種類しかいないと思います。彼は超几帳面なので多くの人から絶大な信頼を得ています。私も何か分からないことがあると必ず彼に尋ねています。正直に説明してくれるオイルの専門家がいなかったらオイルビジネスは成り立たないと心から思います。
新年度オイルどうぞお楽しみに。今準備の真っ最中です❤
chiho