日本でパプリカについて大きな誤解があるように思うので、今日はパプリカについて説明します。パワジオで新発売のピメントンはパプリカをスペイン語に訳したものですが、通常のパプリカとは全く違うので、あえてピメントンと呼んでおります。
パプリカというと皆さん大きな赤いや黄色のピーマンを思うようですが、パプリカは唐辛子の一種です。唐辛子と言っても辛さに違いがあるように、膨大な品種が世界中に存在します。通常、パプリカと呼ばれてスパイスコーナーで販売されているものは、ハンガリーのものが有名ですが、勿論ハンガリー産の唐辛子パウダーということになります。
スペインのスモークパプリカ『ピメントン』は、ヨーロッパに１６世紀にコロンブスがもたらした唐辛子をスペイン人の好みに合わせて品種改良したもので、スペインではラ・ヴェラ地区とムルシアという所が優れた生産地として認められておりＤＯＰ（生産地保護呼称）で保証されています。でもスモークされているのはラ・ヴェラ地区だけ。セイヨウヒイラギ樫が薪として使われるので、セイヨウヒイラギ樫の森が存在する地域でしか生産できないのです。
おまけにラ・ヴェラ地区のピメントンは、ＤＯＰという優れた生産地を保護するための生産地呼称という機関による規定があり、より厳選された品質管理が実施されています
スモークされた唐辛子は、最終的に石臼で丁寧に６回に渡って擦られます。６回擦ることでようやく理想的なパウダーになります。
こんな手間の掛かっている贅沢なスモークパプリカは他に存在しません。スイートタイプは全く辛さがなく、辛さの苦手な人におすすめ。ビタースイートはわずかなピリピリ感があり調理用に最適。スパイシータイプは辛さを楽しむものですが、激辛ではありません。
是非、新しいスペインの唐辛子パウダー『ピメントン』の魅力をお楽しみください。
chiho
