先日偶然スペイン北部の山奥で100年前のオリーブオイル圧搾所に遭遇しました。
こんな石臼が小川の横に設置されているのです。この圧搾所は個人のものだったそうですが、数年前に村に寄付され今は村が管理しているそうです。ワインのための葡萄の圧搾所は、古い村で村人が全員ぶどうを運んだという所を見たことがあったのですが、川のほとりのオリーブオイル圧搾所は初めて見ました。
この地域は最近になってオリーブオイルの生産地として見直されている地域ですが、大変な作業で作られた段々畑がかなり広い地域に広がっています。
美味しいオイルができる理由は、オリーブ品種の多さにあるようです。確かにこういう古いオリーブ栽培地域の優れたところでは、色々な種類のオリーブが地質別に栽培されており、興味深い品種に出会えます。最近はオリーブの人気品種などが優先的に広がっていますが、こういう風に地域の自然の特徴を重視し、それから美味しいオイルを作り上げて行く方が時間はかかるかもしれませんが、独特のオイルができるように思えます。
村はこんな谷間に存在します。
普通のオリーブ産地には見えませんが、こんな地域も昔の人は開拓したのですね。すごいことだと思います。
chiho