皆さんの中にもそう思った人はいませんか?
オリーブオイルは黒っぽいダークなボトルと、透明なボトルに入ったものの2種類があります。必ずしも高級なオイルがダークなボトルに入っているわけでもなく...私にとってはどういうことなのか気になることのひとつでした。専門家は口をそろえて『オイルは日光に当ててはいけません!』と、必ず言うのに。
オリーブオイルについて調べてゆくうちに、オイル業界にはかなりの矛盾があることに気付きました。
透明なボトルの理由は、ただ単に一般主婦(これはスペインをはじめとする地中海沿岸国、圧倒的なオリーブオイル消費国の主婦のこと)が、透きとおったゴールド色のオイルを好むから。世界一の産地スペインでもオリーブが生息していない地域では、オリーブオイルがいつでも消費できるようになったのは、日本で言う戦後。はじめて広範囲に渡って流通したオリーブオイルが、今言うピュアオイルであったために、現在でも断然透明なボトルに入ったゴールド色のオリーブオイルが、産地でさえも一番人気があるのです。
このような当たり前の習慣を変えることは非常に困難。エキストラ・ヴァージンオイルはダークのボトルに入れるべきで、日光を避けるべきだなんて当たり前のことがなかなか伝わりません。いつも母のキッチンで見た風景が当たり前、どうしても一日中日光が照りつけている窓辺に置かれてしまうくらいなのです。
日本では逆にオリーブ文化は新しいものなので、皆さん素直にオイルの説明を受け入れてくれます。
問題はこのような矛盾したオリーブ業界が存在するので、消費者の人が簡単に優れたオイルを選べないこと。
今年もこのコーナーでは、オイルについて知っておいた方がお得な情報を伝えてゆきたいと思います。
オリーブのある世界は、本当にのどかなものが存在するように思います。
オリーブの荒れほうだい畑に居たロバちゃん。不思議な存在感がありました。
chiho