オリーブオイルを作る時、もちろん種まで潰されペースト状にされますが、完全に粉のようにされるわけではありません。細かい砂利のような状態に砕かれ、優れた設備があるオイルメーカーには、そのペーストから砂利のような種だけを分けるシステムが備え付けられています。
因みに、ペーストの状態が下の写真で、果肉と砕かれて種が混ざっています。
今、首を長くして待っている『いちばん搾りオイル』は、そんな優秀な設備を備えたメーカーが作っています。下の写真のような状態で、燃料として使える種の部分が装置から出てきます。
オイル圧搾所の一角には、このように砕かれた種が保管され、大量にある場合は燃料として販売もされているようです。
近くで見ると種の様子はこんな感じ。
オリーブオイルには果実からのオイルだけでなく、種の風味や少量のオイルまで入っているのです。
燃料となる種にもまだ油分が残っているので、すぐれた燃料になるのだそうです。
スペインのオイルの産地では、このような種の燃料を使うことも自治体が奨励しており、種を使えるストーブなどを購入する場合には、補助金のようなものが出る場合もあります。そのくらい素晴らしいエコな生き物がオリーブなのです。
知れば知るほどオリーブは、神からの贈り物と思っていた古代の人々に同感です。
chiho